頂上社・天狗岳1

頂上社・天狗岳

石鎚山は、弥山、天狗岳、南尖峰など複数の山頂を持っています。表参道ルートや裏参道ルートで登って行くと、一番手前に聳えるのが標高1974mの弥山です。ここには石鎚神社の奥之宮頂上社と、休憩や宿泊ができる頂上山荘があります。

弥山山頂に立つ時、「辿り着けた」という安堵感と達成感を味わいながら、ここでしか、その時にしか目にできない360度の絶景を眺めることができます。天気に恵まれれば、瀬戸内海はもちろん高知の海や九州まで遠望できます。

山々の頂を見下ろす、時には雲さえ眼下に見える、空に手が届きそうな、まさに「天空の地」。神々しい絶景を眺め、空を見上げて大きく深呼吸。いつもは遥か高くに見える空を近くに感じ、「空に抱きしめられている」という感覚が広がっていきます。それは、心の中で絡まっていた思いや凝り固まっていた考えを一気に解いてくれるような気持ちよさです。

頂上社・天狗岳2
弥山の先には、空に刺さるように聳える岩峰。それが西日本最高峰、標高1982mの天狗岳です。弥山から天狗岳まで200mほどなのですが、岩山の尖った尾根を歩いて行かなければなりません。一歩踏み間違えれば落ちてしまう危険を恐れながら天狗岳の頂上を目指すこともできますが、「石鎚山の険しさ」を象徴する鋭い山容を弥山山頂から眺めれば十分ではないでしょうか。

頂上を目指すなら、決して山歩き気分で出かけてはいけません。登山をする格好と心構えで出かけてください。そもそも石鎚神社の中宮成就社から先は、石鎚山を開山した役小角が諦めかけたほどの険しさ(石鎚神社中宮成就社参照)なのですから。とはいえ、現在では登山道が整備されていますので、初心者でも登れます。

石鎚神社中宮成就社から山頂まで全長約3.6㎞。登りなら3時間ぐらいのコースになります。鳥のさえずりを耳にブナ林やササ原の中の道を歩く、最高の自然セラピー。石鎚山には約1200種の植物が生息し、石鎚山固有の植物も数多くあるそうです。春は艶やかな色を差すアケボノツツジやミツバツツジ、夏には高山植物の花畑、秋には燃えるような紅葉…など、四季折々の自然にも癒されます

石鎚山には「試の鎖」を含めて4箇所の「鎖場」があります。一の鎖は33m、二の鎖は65m、三の鎖は68m。鎖場はいずれも大きな鎖を頼りに岩場を登っていくことになります。そもそもは修験者の行場なのでしょうが、イメージとしてはロッククライミングやボルタリング。体力や登りきれるという自信がない人は、迂回路を登っていきましょう。