西条ブルーベリー農園 寺田将人さん・薫さん1

西条ブルーベリー農園
寺田将人さん・薫さん

豊かな水を活かしたブルーベリーを独学で育てる

西条市は人と人がつながりやすい地域

名古屋から西条に移り住んで8年という寺田将人さん、薫さんご夫妻。西条は将人さんのご両親のご実家ですが、移住するまではほとんど縁はなかったといいます。

「私が生まれ育ったのは大阪で、両親はリタイア後に実家に戻り、西条で暮らし始めました。私たちは年に一度帰省する程度でしたから、知り合いはゼロからのスタート。それが今では、ちょっと買い物に行けば誰か友達に会うような感じです。西条には小さなコミュニティがたくさんあって、人と人がつながりやすいような気がします。距離感がちょうどいいんですよね」(将人さん)

現在は、将人さんの祖父が住んでいた築100年以上の古民家を、リフォームして暮らしています。

西条ブルーベリー農園 寺田将人さん・薫さん2

西条の水、土、気候にあった品種を探す

古民家の敷地内には放置されていた田畑があったため、そこを活かしてブルーベリーの栽培を始めた将人さん。その方法は、インターネットを駆使して独学で勉強したといいます。

「一つのやり方にとらわれてしまうのが嫌だったので、インターネットでいろいろな方の経験を参考に、広く学ばせてもらい、あとは自己流です。他の人が栽培していないものを探して、最初は野苺を中心にやろうと思っていたのですが、他の種類のベリー系も一通り植えてみて、一番合うブルーベリーがメインになりました。すぐに枯れてしまうものもあったし、品種もずいぶん試しましたね。ここの水、土、気候に合うものを見つけるまでは大変でした。水は家の前のうちぬきと川の水を引いて使っていますが、西条は水がいいから、そこにも助けられていると思います」(将人さん)

西条ブルーベリー農園 寺田将人さん・薫さん3

ラズベリーやブラックベリーを流通させたい

現在はブルーベリーを中心に、ラズベリー、ブラックベリー、タイベリーなども栽培。西条、今治、新居浜などのホテルや洋菓子店への納品が中心ですが、インターネットで全国への販売もしています。ブルーベリーを始めとしたベリー系の果物を扱う難しさは、日持ちがしないこと。流通させるためには、品種の見極めとともに、収穫するタイミングがとても大切だといいます。

「とくにラズベリーやブラックベリーは、国内でつくっているところは少ないですね。ほかの農家さんがやりたがらないので、なんとか流通させられるように試行錯誤しているところ。独自路線がモットーですから」(将人さん)

傷みやすいラズベリーやブラックベリーの流通を解決する良いアイデアが見つかれば、西条市の新しい名物として、よりたくさんの人に楽しんでもらえるかもしれません。

西条ブルーベリー農園 寺田将人さん・薫さん4

自然発生的に始まった大盛況の体験農園

ブルーベリーの木を植えて、3年後から収穫を始め、独自に販売先を開拓し、順調に農園を営んできた寺田さんご夫妻。現在では、収穫時期の1カ月間は、摘み取りができる体験農園としも営業しています。

「最初は体験農園をやるつもりはなかったのですが、ホームページを開設したら、それを見てお客さまが来るようになったんです。西条市には観光農園が多いから、ブルーベリー農園といえば摘み取りという風土が根付いているんだと思います」(薫さん)

ホームページ以外にPRはしていませんが、期間中は1カ月間に1000人くらいの人が摘み取りに訪れるといいます。新鮮で美味しいブルーベリーや貴重な国産ベリーは、たくさんの人たちから愛されているのです。

西条ブルーベリー農園 寺田将人さん・薫さん5

西条ブルーベリー農園
愛媛県西条市飯岡3108
☎ 090-9188-4193
http://saijoblueberry.ina-ka.com